南原清隆のこだわりは「おはぎ」とした。あんこは粗めのつぶあん、あずきは中~やや小さめ、そこそこ甘い、餅はしっとりもちもち食感を要求した。都内の和菓子店を捜索した。おはぎと大福神楽坂本店は無添加にこだわったモダンなおはぎが人気で変わり種の日替わりメニューもある。おはぎと大福神楽坂本店のおはぎには細かく刻んだしそが入っていた。北海道おはぎ よしかわは黒米を使用していた。ほかにも博多の名店・鈴懸や京都の老舗・仙太郎などを訪れた。あんこの些細な差が難しいと日本あんこ協会会長のにしいあんこさんを訪ねた。まずあずきの種類を指摘した。大納言は大粒だという。あんこ界の高嶺の花・しゅまり小豆を紹介してもらった。しゅまり小豆は小豆の国内生産の90%以上を占める北海道で生産量が5%に満たない。北海道・美瑛町に向かいあずき農家の喜多さんを訪ねた。しゅまり小豆と2種類の小豆で食べ比べた。しゅまり小豆であんこを作ってもらうために静岡県・浜松市にある和菓子店を訪ねた。さすらいのあんこ職人・小幡寿康さんはこれまで全国各地の和菓子店で極上和菓子レシピを伝授してきた。小幡さんがあんこを作ってくれることに。あずきに沸騰したお湯を入れ急激に加熱し雑味を抑え風味を引き出す。30分あずきを煮込み、炊き上げたあずきに砂糖と水飴を加える。職人は甘さの違うあんこを3種類作ってくれた。続いて日本橋にあるニューロスカイにやってきた。脳波の測定ができるセンサーを使用してα波を測定しリラックス状態の値が高いあんこを選んだ。あんこは普通の甘さのあんこに決定した。餅には岩手県産ひめのうちを使用する。