筑前煮でこんにゃくに味を染み込ませるコツは、おちょこで切ってちぎり、からいりしてから煮ること。こんにゃく料理研究家の和田さんは、包丁で切るよりも陶器で切るほうが味がいい、表面積を増やすと味が染みやすくなる、ツヤがなくなるまで炒め、水分を出してから味を入れたほうがいいなどと話した。みそ田楽のコツについて、和田さんは、こんにゃくを温まるまで熱湯に入れ、フライパンで炒めて表面の水分を飛ばしてからみそをかけるとお湯っぽくならないなどと話した。
冷凍こんにゃくは保存ではなく、味が染みやすくなる方法だという。水分を抜くため、こんにゃくを薄く切る。重ならないように保存袋に入れ冷凍する。使用するときに解凍する。このときにこんにゃくの水分が抜ける。さらに手で絞り水分を抜けば、冷凍こんにゃくの完成だ。和田さんのおすすめ料理は、冷凍こんにゃくの唐揚げ。鶏皮の唐揚げのような食感になり、カロリーは、鶏皮の唐揚げより約233kcalカットできる。冷凍こんにゃくにしょうゆやにんにくなどを加えて揉み込み、数分置く。小麦粉と片栗粉を同量混ぜてまぶす。こんがり色がつくまで揚げれば完成だ。和田さんは、水分を十分絞ること、調味料を加えた後も絞ってから粉をまぶすことがポイントだなどと話した。冷凍糸こんフライは、糸こんにゃくを冷凍し、水分を絞ったら、小麦粉と片栗粉を同量混ぜてまぶし、揚げれば完成だ。じゃこなどを入れてもおいしいという。マカロニの代わりに冷凍こんにゃくを使ったグラタンもできる。こんにゃくをマカロニ程度のサイズに切って冷凍し、解凍して水分を絞る。鶏肉などの具材を炒め、ホワイトソースと冷凍こんにゃくを加える。塩コショウで味を整えたら、耐熱容器に移し、ピザ用チーズをかけてオーブンなどで焼けば完成だ。設楽らは試食し、マカロニより食感があるが、こんにゃくの主張はなく、グラタンにマッチしているなどと話した。和田さんは、棒状の冷凍こんにゃくは、トマトソースやカレーとも相性が良く、洋食のアレンジがしやすくなるなどと話した。
白いこんにゃくについて、和田さんは、江戸時代に、すった芋を粉にする文化が生まれ、その粉で作ったこんにゃくが白こんにゃく、食感もつるんとしていて食べやすいなどと話した。灰色のこんにゃくは、海藻の粉末を混ぜているという。白こんにゃくを刺身で食べるときは、なるべく長く薄く切ることがポイントだという。こんにゃくのカルパッチョは、相性のいいごま油と塩を使用する。白こんにゃくの糸こんにゃくを使ったカルボナーラは、こんにゃくを塩ゆでしてから、パスタソースにからめるのがポイントだという。通常のカルボナーラより、315kcalカットできる。アク抜きについて、和田さんは、アク抜き不要のこんにゃくを買えば便利、そのまま使用できるなどと話した。冷凍こんにゃくは、1ヶ月ほど冷凍したままでもいいという。こんにゃく入り羊羹は、こんにゃくを5ミリの角切りにし、粉寒天をお湯で溶かして、あんことこんにゃくを加え、型に移して冷やし固めれば完成だ。和田さんは、こんにゃくについて「つなぐ」とし、体にもいいから、次世代の子どもたちにもこんにゃくを伝えていきたい、ヘルシーフードとして海外でも取り入れられている、日本と海外をつなぐものでもあるなどと話した。