きのう、東京都心では最高気温12.7℃と3月上旬並の気温になった。週末の寒波から一転、各地で気温が上昇。そして夕方になると南風が強まり始めた。東京・羽田では最大瞬間風速22.1mを観測。止まっていた自転車が倒れている様子もあった。東京などの沿岸部を中心に風が強まった。この強風は夜になっても続いた。横浜では最大瞬間風速18.9mを観測。強風の影響でロープウェーも運休になった。関東ではきのう春一番が吹くのではと見られていたが、きのうの発表はなかった。こうした強風の影響か、きのう午後4時半ごろに撮影されたJR横須賀線の映像では電車の上に白いビニールのようなものが引っかかっていた。この影響でJR横須賀線の東京・横浜間の上下線と湘南新宿ラインの一部区間で一時運転見合わせとなった。午後5時20分ごろに運転が再開したが、約2万8000人に影響が出た。気温上昇と強風のなか警戒が必要なのが花粉。今年調査開始以来最も早く花粉の飛散が始まった東京は、週末にかけ飛散が本格化するとみられる。さらに今月に入り8日連続で乾燥注意報が出ていた東京では注意が必要な症状もある。都内のクリニックではこの時期、乾燥と花粉による患者が増えているという。花粉の刺激によって皮膚が肌荒れを起こしアレルギー反応を伴い、かゆみや痛みなどの症状が出る「花粉皮膚炎」。このクリニックでは去年より2~3割ほど患者が増えているという。肌が乾燥しているとより発症しやすいといい、対策には保湿が重要だという。