米国・バイデン大統領と中国・習近平国家主席による1年ぶりの首脳会談が、南米・ペルーで始まった。現地から中継。バイデン大統領と習近平国家主席による米中首脳会談は、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議に合わせてペルーの首都・リマで、日本時間午前6時ごろから始まった。習主席は会談の冒頭、「両国関係を安定的かつ持続的に発展させるため、力を尽くすという目標に変わりはない」と述べた。米中両国は、中国が統一を目指す台湾や、南シナ海の情勢、米国による先端半導体の輸出規制などを巡って、鋭く対立してきたが、去年の首脳会談をきっかけに双方の政府高官の往来を増やして、軍どうしの対話も再開してきた。ところが中国への関税の引き上げなどを掲げて米国大統領選挙で勝利したトランプ氏が、新政権に対中強硬派を起用する人事を相次いで発表していることから、関係悪化への懸念が強まっている。中国共産党系のメディアは、選挙直後の社説で「対立よりも対話、分断よりも協力が良いことは、米国国内の政治状況が変わっても、共通認識だ」と強調していて、トランプ氏への警戒感を強めている。