在職老齢年金の対象者は65歳以上の厚生年金受給者、会社で働きながら厚生年金を受け取る人に関して、給与＋老齢厚生年金が月50万円を超えると年金の一部停止または全額停止。2022年末、支給停止者数50万人、支給停止額4500億円。経団連は「2030年改正で制度の廃止に向けて本格的に検討すべきだとした。就業意欲にマイナスの影響を与え、高齢者に引き続き経済活動に参加してもらい、社会を支える側に立ってもらうことが重要なため。65歳以上の就業者数は年々増加、去年914万人。65〜69歳の就労率は52.0％。60歳以上の年金受給者に「いつまで働く？」とインタビューした。
年金の受け取り開始時期について。原則65歳、受け取り開始は60〜75歳までの間、1か月単位で選択可能。65歳から年額100万円受給の場合“プラス12年の法則”、主な年齢の平均余命について説明。
繰り下げ受給のポイントを紹介。「夫婦の年齢差で繰り下げ受給を検討、配偶者との年齢差がある場合“加給年金”がもらえる」。配偶者が65歳未満、老齢厚生年金を繰り下げた期間は支給されない。「繰り下げ待機期間中にお金が必要に…もらえるハズだった年金を一括請求できる」。5年以上遡って請求できない、繰り下げによる増額分は反映されない。
今月から厚生年金の適用が拡大。年収の見込み額が106万円超で、週の労働時間20時間以上・月額賃金8万8000円以上・従業員数51人以上に勤めている場合は、扶養を外れて保険料を納付することに。3階建ての年金制度について説明。