ここからは日本肝臓学会理事長の竹原徹郎さんにも加わってもらうこととなる。肝臓の1つの重要な機能として体の糖分をコントロールするという機能があるが、過剰になった糖分は中性脂肪となり脂肪肝の原因になるが甘いと感じるのはブドウ糖ではなく果糖のほうが強いという。飲み物の中には果糖が沢山入っており、ブドウ糖は体全体の細胞が利用できるが果糖は肝臓がもっぱら代謝して中性脂肪にしてしまうので肝臓にとっては負担の大きいものになるとのこと。果物の甘みも果糖によるものだが果物は繊維や固形物なので吸収がゆっくりのため、肝臓に対する負担は軽いという。暑いためスポーツドリンクを適切に取るのが大事だが、スポーツドリンクの中にも甘みをつけるために果糖成分が入っていてものによっては甘い飲み物の半分くらい含まれている場合があるので取りすぎには気を付けるとのこと。脂肪肝は近年患者が増えており、1990年代は21.9%だったが2010年代には1.6倍になっているという。その理由は「食生活の変化」が密接に関係しており、過食傾向やアルコールを過量に飲むことである。もう1つは「暑さなどによる運動習慣の変化」で家での仕事や家での余暇の過ごし方で全体として運動量が減っているというのが背景にあるという。岩尾望の診断結果を見ると中性脂肪とLDLコレステロールの値がやや高いので要注意とのことだった。それ以外の糖尿病の指標や肝臓の数字の指標は正常なので合格が出たのではないかとのことだが、燃え尽きた脂肪肝炎というものが隠れている可能性があるので一度は肝臓の超音波検査で肝硬変になっていないか確認したほうが良いという。ALTは肝臓のダメージを測る大事な指標だが、この数値は今見方が大きく変わっており厚生労働省の定める特定健診や人間ドックなどではALTが50を超えた場合に医療機関への受診を勧められているが2年前から30を超えたらすでに脂肪肝になっている可能性があるとのことだった。