鉄鉱石と石炭を原料とする高炉の製鉄に比べ、鉄スクラップを使う電炉の製鉄はCO2排出量を4分の1に低減でき、日本製鉄などが導入を進めている。鉱炉の鉄鋼メーカーが2050年の脱炭素達成を目標に掲げる中、電炉シフトが進み鉄スクラップの指標品の流通価格は世界的な資源価格の高騰などで直近10年間で安値だった2015年秋の3.6倍まで上昇。今後は脱炭素の潮流が相場全体の押し上げ要因となる公算が大きく鉱材市場で鉄スクラップ市況の影響が増す。(日経電子版)
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