おととし、28歳の若さで亡くなった元阪神タイガースの横田慎太郎選手。脳腫瘍で倒れたあと、引退試合で見せた最後のプレーが、奇跡のバックホームとして印象的だったという。横田さんの奇跡を描いた映画が公開される。生前の横田さんも協力しているという。12年前の入団会見。横田慎太郎選手はドラフト2位で阪神に入団。21歳で脳腫瘍を発症。視力が回復しないままで見せた2019年9月26日のラストプレー。当時24歳。横田さんと家族の道のりを描いた2冊の書籍が映画化され公開される。横田慎太郎さんを演じたのは松谷鷹也さん。2016年の開幕戦。1軍での開幕スタメンとなった横田選手。翌年、目に異変が。脳腫瘍となった。医師に野球のことは忘れて下さいと言われたとのこと。12時間の大手術。全身の毛が抜け、16kg減。その後、育成選手として契約を結んだ。懸命なリハビリ。しかし目の状態は元に戻らなかった。24歳で引退会見。2軍としては異例の引退試合。1096日ぶりの公式戦となった。最後に見せた最高のバックホームだったという。2021年に映画化プロジェクトが始動した。秋山純監督は、生身のプレーを撮影したいと思ったという。松谷鷹也さんは、野球を向き合う日々を送った。トレーニングに打ち込んだ。横田さんとのリモート打ち合わせが実現した。横田さんからグローブが贈られた。横田さんの脳腫瘍は再発した。横田さんは公演活動に力を注いだ。神戸のホスピスに入った横田さん。施設では家族とともに穏やかな日々を送ったという。2023年7月18日、永眠。2023年10月、社会人野球クラブチーム「福山ローズファイターズ」に練習生として入団した松谷さん。昼間は映画のスタッフ業務をこなし夜は野球の練習をした。1日4時間のトレーニングで肉体改造をした。体重を94kgまで増量。そして撮影に臨んだ。
