当時配給収入1位だったのは1982年公開「E.T.」で長い間日本映画は「E.T.」の記録を超えられることはなかった。そんな中、製作された「もののけ姫」。当時、製作の裏側に密着していた。慢性的な腱鞘炎を抱えながら手書きにこだわり続けていた宮崎監督。神々と人間の争いに巻き込まれる今までにない物語で、製作費24億円、製作期間約3年。夏に公開されると劇場は満員が続き連日行列が。公開から約4か月で観客動員数1200万人を記録し、日本歴代1位になった。1997年のきょう、配給収入で「E.T.」を超える96億5000万円を記録、日本新記録を樹立した。この快挙に会見宮崎監督は「勝った負けたとあまり考えたこともありません」などと話し、徳間康快社長は「これは大変なこと、映画文化においてアメリカ文化を負かしたんですから」などと話した。また映画のメッセージについて宮崎監督は「メッセージやテーマを送るために映画を作っているんじゃなくて、映画を作っている」などと話した。「もののけ姫」は先週から細部まで鮮明にした映像で復活、今も多くの人が劇場に訪れている。
