おととい、NON STYLE・井上さんがアニサキスによる食中毒の1つ、「小腸アニサキス症」と診断されていたことを公表した。月別の食中毒の発生件数をグラフで示したものを見ると6月は10月や3月についで3番目に多く、まさにこれからが食中毒に注意が必要だということが分かる。寄生虫による食中毒は全体の約半分を占めているが、寄生虫に関しては年間を通じて発生しているのでより注意が必要。井上さんは先週、寄生虫による食中毒を発症した。井上さんが発症したのは魚介類に寄生するアニサキスによる食中毒だった。アニサキスは白く糸のような形をしていて、長さは2~3cmほど。アニサキスが寄生した魚を生で食べることで食中毒を引き起こす。井上さんは先週木曜日におなかに違和感を覚え、土曜日には激しい腹痛に見舞われたそう。そして日曜日に病院を受診したという。一般的なアニサキスによる食中毒はアニサキスが胃を突き破ろうとして発症する胃のアニサキス症で、小腸で発症する小腸のアニサキス症は非常に珍しいそう。発症時期は胃の場合で食事後数時間で発症するが、小腸は半日~数日後に発症すると言われている。症状は腹痛やおう吐などが共通するが、小腸の場合は腸閉塞や腹膜炎などの合併症を引き起こす可能性もあると言われている。治療方法については胃の場合、内視鏡などでアニサキスを除去できるものの、小腸の場合はなかなか処置のしようがなく、アニサキスが死滅するまで痛み止めなどを飲みながら経過観察をするしかなかったそう。胃腸は機能していなかったため土曜日から3日間絶食してその間は水分補給と痛み止めだけで過ごしたという。井上さんは一昨日ようやく痛みが和らぎ仕事に復帰したという。アニサキスは普段魚の内臓に寄生しているが、魚が死ぬと身の方に移動するので、鮮度のいい状態で内臓を取り魚をさばくことが重要。1番の予防は目視での確認。スーパーや鮮魚店で魚を柵の状態で買い自分でお刺身にする場合はできるだけ薄く切って目視で確認することが大切。またできれば柵で買うより切られた状態で売られているもののほうが、プロの方が確認しながら盛り付けしていると考えられるのでより安心。そしてアニサキス自体が白いので白身の魚のときはより注意が必要。