小泉八雲の著作「怪談」に登場する耳なし芳一の物語を講談師の神田山緑が朗読した。セツは八雲に語り聞かせるため、江戸時代に出版された怪談を買い集めていたといい、「臥遊奇談」には9ページほどの短編が記されている。この短編をもとに、耳なし芳一が誕生した。八雲はセツには「本を朗読するのではなく、自分の言葉で」と要求していた。小泉夫妻のひ孫にあたる小泉凡名誉教授は「1回、セツの体内を通ってきたというセツの価値観、考えが入っている。それが大きな力になっている」と語った。夫妻が紡いだ物語は50以上にのぼった。
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