2025年12月3日放送 22:00 - 22:45 NHK総合

歴史探偵
「ばけばけ」コラボ 小泉八雲とセツ

出演者
佐藤二朗 片山千恵子 河合敦 高石あかり トミー・バストウ 
(オープニング)
今回は...

今回、連続テレビ小説 ばけばけと当番組がコラボレーション。小泉八雲、妻のセツを特集する。

キーワード
小泉セツ小泉八雲連続テレビ小説 ばけばけ
オープニング

オープニング映像。

(歴史探偵)
スタジオトーク

「連続テレビ小説 ばけばけ」に出演する高石あかり、トミー・バストウが登場。高石は「笑ってしまってNGとか、すごくたくさんある」と撮影現場の様子を語った。バストウはラフカディオ・ハーンと同じく、世界を転々とした経験があるという。

キーワード
小泉セツ小泉八雲連続テレビ小説 ばけばけ
「ばけばけ」の世界を徹底調査!

小泉セツは松江藩に仕える武士の生まれで、家格としては上級武士だった。だが、明治時代になると新政府は武士たちのリストラを進め、小泉家は収入源である家禄を打ち切られた。元武士の3割は飢餓に喘いだとされる。セツの父親は詐欺により、財産をほとんど失った。セツは小学校を辞めて機織りに勤しむなか、母の語る怪談話が心の支えだったという。のちの小泉八雲となるラフカディオ・ハーンはアイルランドで暮らし、19歳のときに親戚を頼ってアメリカへ。新聞記者として働くなか、日本神話に魅了されたという。1890年に日本に派遣され、生活や文化に関する記事を執筆。古事記の舞台でもある島根県から英語教師として働かないかと依頼があり、ハーンは松江に赴任した。怪談、民間伝承を集めたいと旅館を通じ、新聞に広告を出していた。翌年、小泉セツが住み込みの女中として働き始める。セツは日本の昔話に詳しく、ハーンに「毎晩、話をしてほしい」と頼んだという。

キーワード
アイルランド国立大学シンシナティ(アメリカ)ダブリン(アイルランド)ニューオーリンズ(アメリカ)古事記小泉セツ小泉八雲島根県立大学松江城松江市(島根)松江歴史館
スタジオトーク

小泉八雲、セツの出会いを知り、佐藤二朗は「ステキすぎて無理」と語った。ラフカディオ・ハーンが来日したのは1890年で、同年12月の平均気温は9.9℃。だが、翌年1月には2.8℃まで低下した。ハーンは風邪をこじらせ、身の回りの世話をしてくれる女中が必要だったという。小泉夫妻と親睦を深めるのが西田千太郎で、「ばけばけ」ではこの西田をモデルにした錦織が登場している。

キーワード
吉沢亮小泉セツ小泉八雲西田千太郎連続テレビ小説 ばけばけ
「ばけばけ」の世界を徹底調査!

ラフカディオ・ハーンは松江にいた1年3ヶ月の間に西田千太郎の家を30回以上、訪問していたという。松江藩の貧しい武士の生まれだった西田は学業に勤しみ、成績優秀だったことから、「大磐石」と評された。18歳のときに教師に任じられたほどだという。英語が流暢だったため、ラフカディオ・ハーンの授業、生活面も支えた。古事記を愛読し、日本の神々に親しんでいたハーンにとって、出雲大社は憧れの場所。西田が紹介状を記したことで、ハーンは西洋人として初めて本殿に上がることを許された。一方、ハーンは西田の子どもに英語の本を進呈した。西田は結核により喀血することもあるなか、ハーンを献身的に支え、ハーンは「外国の評論家の評価より1人の日本の友人の称賛が一層嬉しいです」と手紙に綴った。「東の国から」の冒頭、ハーンは西田千太郎に捧ぐと記している。

キーワード
出雲大社古事記小泉セツ小泉八雲島根大学東の国から西田千太郎西田千太郎旧居
スタジオトーク

河合敦氏によると、ラフカディオ・ハーンは西田千太郎について、「私の悪いことをすべて行ってくれる」と語っていた。ハーンは西田を通してもう1人の自分自身を見ていたのかもしれないという。なお、ハーンと小泉セツはカタカナでやり取りしていて、手紙のなかでハーンは出雲の言葉を使っていた。セツが日本語で語った怪談話をもとに、小泉八雲は英語で作品を執筆。日本の読者は翻訳版を親しんだ。

キーワード
小泉セツ小泉八雲耳なし芳一西田千太郎連続テレビ小説 ばけばけ
「ばけばけ」の世界を徹底調査!

小泉八雲の著作「怪談」に登場する耳なし芳一の物語を講談師の神田山緑が朗読した。セツは八雲に語り聞かせるため、江戸時代に出版された怪談を買い集めていたといい、「臥遊奇談」には9ページほどの短編が記されている。この短編をもとに、耳なし芳一が誕生した。八雲はセツには「本を朗読するのではなく、自分の言葉で」と要求していた。小泉夫妻のひ孫にあたる小泉凡名誉教授は「1回、セツの体内を通ってきたというセツの価値観、考えが入っている。それが大きな力になっている」と語った。夫妻が紡いだ物語は50以上にのぼった。

キーワード
富山大学富山市(富山)小泉セツ小泉八雲怪談耳なし芳一臥遊奇談
スタジオトーク

連続テレビ小説「ばけばけ」の冒頭で、トキは耳なし芳一をヘブンに語っている。高石あかりはセツが身振りなど創意工夫を凝らし、小泉八雲に怪談を語っていたと推測する。トミー・バストウは「八雲さんのように日本文化の素晴らしさを世界に伝えるため、全力を尽くします」とコメント。ドラマのオーディションを受けたあと、八雲の墓を訪ねていた。すると、蚊に刺された。八雲は著作で「亡くなる時は蚊になりたい。墓に訪ねる友達を刺したい」と記していた。

キーワード
小泉セツ小泉八雲耳なし芳一西田千太郎連続テレビ小説 ばけばけ
(エンディング)
次回予告

「歴史探偵」の次回予告。

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.