自民党の総裁選挙は、上川外務大臣が立候補を表明した。あすの告示後の論戦を見据え、立候補を予定する議員が相次いで政策を発表するなど、支持拡大に向けた動きが激しくなっている。石破元幹事長は、地方創生を「日本経済の起爆剤」と位置づけ、大規模な対策を講じるとともに、災害への備えのため防災省を創設する考えを示した。加藤元官房長官は、立候補の記者会見で「最優先で推し進めたいことは国民の所得倍増」と述べた。小泉進次郎氏は、地方議員と面会、支援を求めた。河野デジタル大臣は、全国知事会の提言を受け取り、首都圏の国立大学の地方移転を検討すべきだという考えを示した。小林鷹之氏は、地方に大胆に投資し産業の集積地を作ることや、安全性が確認された原発の再稼働や新増設に取り組むなどと強調した。高市経済安全保障担当大臣は、党所属議員にあいさつ回りを行った。林官房長官は、最低賃金の引き上げなどで格差の是正を図るとともに、日本の稼ぐ力を高めることなどを打ち出した。茂木幹事長は、山形県の大雨で農業被害を受けた現場を視察した。立候補を目指す齋藤経済産業大臣は、推薦人の確保状況について“結果が出たときに話したい”と述べた。また、青山繁晴氏も意欲を示している。一方、野田聖子氏は“推薦人の確保が難しい”として立候補を断念する方向。