国会では政治資金規正法改正に向けた参考人質疑が行われた。参考人からは裏金事件の全容解明は難しく、選挙を通じ国民が審判すべきとの意見が相次いだ。衆議院・政治改革特別委員会ではきょう、大学教授など4人の参考人が呼ばれ、政治資金規正法改正に向け質疑が行われた。東京大学・谷口将紀教授は「従来から政治資金パーティー制度には抜け穴がある。作ろうと思えば裏金が作れてしまう制度になっているという危惧は、かねてより様々な研究者が指摘をしていた」と述べ、独立性の高い第三者委員会設置の必要性を訴えた。また複数の参考人から、裏金事件は国会の場での全容解明は難しく、国民が選挙で審判すべきとの意見が示された。与野党はあすから政治資金規正法改正案を巡り、修正協議を行うことで合意した。パーティー券の購入者公開基準引き下げなどを巡り、与野党の主張に隔たりがあるため協議の難航が予想される。自民党は施行3年後に改正法を見直す規定を附則に盛り込む方向で調整を進め、各党の理解を得たい考えだが、野党は結論の先送りだと反発し先行きは不透明。