ポスト岸田レースで自民党・石破元幹事長が9月に予定される総裁選挙に向け、出馬する方向で調整に入ったことが分かった。きのう、夜会合の場で石破元幹事長は岸田総理と居合わせた。時に政権に批判的な発言もいとわない石破氏だが、出席者によると、石破氏は岸田総理の隣席で酒をつぎ合い談笑。石破元幹事長は9月の自民党総裁選への出馬の考えを周囲に伝達し、具体的調整に入ったことが分かった。石破氏はこれまで総裁選について、明確な態度表明をしていない。ただ通常国会が最終版を迎えた今月、岸田総理が政権浮揚のため改造人事が取りざたされた際、「幹事長を打診されたとしても自分は断る」と周囲に話すなど、出馬に向けた意欲をにじませていた。石破氏はこれまで4度の総裁選に出馬。国民人気が高い反面、自民党の国会議員票を集められず敗退につながっている。しかし石破氏周辺は「今回は選挙の顔としての期待が高まっていて、議員の支持も集まるだろう」と話している。大半の派閥が解散を決めたことも優位に働くとみている。石破氏本人も周辺の期待を感じ取っている。自民党の総裁選には岸田総理が再選に向け意欲を見せている。河野デジタル大臣はおととい、麻生副総裁に出馬への意欲を伝達。石破氏が出馬への調整に入ったことで、ポスト岸田レースがさらに加速しそう。