岸田総理大臣の後任を選ぶ自民党の総裁選挙は、来月12日告示、27日投開票の日程で行われることになった。告示から投票日前日までの期間は15日間と総裁選挙の今の規程が設けられて以降最も長くなり、自民党としては論戦を充実させ、信頼回復につなげたい考え。こうした中、立候補に期待する声が出ている小泉進次郎氏は自らに近い議員と対応を協議していて、関係者によると立候補への意欲を周辺に伝えたという。同じ神奈川県連所属の菅前総理大臣が支援するという見方も出ていて、小泉氏は今後、党内情勢も見極めながら、推薦人の確保や表明のタイミングなど調整を進めるものと見られる。また、河野デジタル大臣は来週26日に記者会見して表明する方針で、公約の内容など詰めの調整を急いでいる。石破元幹事長は、週末24日に地元・鳥取で立候補の決意を表明し、その後、東京で記者会見して公約などを発表したい考え。さらに立候補に意欲を示す林官房長官は、みずからに近い議員らと表明の時期を検討している。一方、立候補を表明した小林鷹之氏は昨夜、知名度の向上につなげるため、YouTubeチャンネルで国会議員を目指したきっかけや家族のエピソードなどを配信した。立候補に意欲をにじませる茂木幹事長は、菅前総理大臣と会食して党内情勢などを巡って意見を交わした。総裁選挙では加藤元官房長官、上川外務大臣、齋藤経済産業大臣、高市経済安全保障担当大臣、野田聖子氏の名前が挙がっていて、どのような構図となるかが当面の焦点となる。