自民党総裁選挙。小泉進次郎氏が立候補を正式表明した。総理総裁になった際には早期に衆議院を解散し国民の信を問うと明言した。ブラックボックスとの批判がある政策活動費を廃止する政治改革や選択的夫婦別姓導入のための法案の国会提出などについて1年以内の実施を目指すと強調した。また、経済政策をめぐっては企業の賃上げ促進や貯蓄から投資へなどの岸田政権の路線を基本的には引き継ぐ考えを示したが、雇用の流動性を高め、成長分野のスタートアップや中小企業に人材が流れる新たな仕組みを作るとしたほか、パートタイマーなどの労働時間の抑制につながるいわゆる年収の壁の撤廃に向けて働く人すべてに原則として厚生年金を適用するといった目標を掲げた。一方、会見後のメディアの取材で消費税増税について問われると自分の政権では考えないと否定したという。高い知名度と43歳の若さに期待の声が上がる一方党役員や重要閣僚を務めたことがないことから、経験不足も指摘されていて今後の選挙戦で実力が問われることになりそう。