自民党総裁選を巡り、加藤元官房長官が先ほど記者会見を開き正式に立候補を表明した。あさっての告示を前に正式に表明したのは加藤で8人目。推薦人集めに難航していたが、ギリギリ出馬にこぎ着けた格好。加藤氏は官房長官や厚労大臣を務めた経験から安定感に定評があり、ベテラン議員や地元・岡山選出の議員らが支持する見通し。一方で、「平時の加藤であって有事の今ではない」といった指摘もあり、議員票・地方票ともに支持の広がりは見えていない。世代交代を求める声が上がる中で「いま名乗りを上げないと次は確実にない」と話す人もいて、先を見据えたアピールという側面もある。一方、上川外務大臣は明日午後に記者会見を開き、正式に表明する見通し。ほぼ構図は固まり、前例のない9人の候補者で争う大混戦となる。