政治部・小嶋章史記者の解説。石破首相の発言のポイント。解散の理由については、政策遂行のために国民の信を得たい考えを示した。今回の解散を「日本創生解散」と名付け、日本・国民・地方の暮らしを守ると説明していた。また冒頭で自民党の政治資金不記載の問題に自ら触れ、「所属議員が一人一人の有権者に向き合い、説明を尽くし理解を得ていかなければならない」と説明した。勝敗ラインは自公で過半数だとし、最後の方では「党内融和より国民の共感を重要視する」という趣旨の発言をしていた。衆院選で与党はこれまでの自公政権の安定という実績を強調して国民の支持を呼びかけていくとみられる。ただ不記載があった議員の一部を非公認とした一方で公認された議員もおり、野党側は不十分だと批判している。その野党側は自公の過半数割れを目標に、政治とカネの問題では与党との違いを強調して、企業・団体献金の禁止や政策活動費の廃止などの具体策を打ち出していくとみられる。野党が議席を増やす鍵は野党間の連携で、立憲民主党は裏金議員の選挙区では野党候補の一本化を目指しているが、具体的な調整が進んでいないとのこと。衆院選の投票率は2021年から4回連続で50%台にとどまっている。小嶋記者は政治不信が背景にあるとし、「政治改革から物価高対策、社会保障制度など様々な分野での活発な議論を望む」などと話した。