今月27日に投開票が行われる衆議院選挙に向けて自民党はきのう、政治資金収支報告書に不記載があった前の議員など合わせて12人を公認しないと発表した。また小選挙区と比例代表との重複立候補について処分の有無にかかわらず不記載があった30人を超える前の議員を認めないほか、党総裁の石破総理大臣や党四役も見送る方針を決めている。こうした中、岸田前総理大臣は一連の問題を受けて党の前総裁として信頼回復に向けた姿勢を示したいとして比例代表との重複立候補を辞退する意向を固め、近く党側に考えを伝えることにしている。岸田氏は現職の総理大臣だった3年前の衆議院選挙でも、重複立候補を行わない対応を取っている。