けさ8時、国会議事堂には開門と同時に初めて当選した議員らが次々と登院した。先の衆議院選挙では前回3年前の選挙よりも2人多い99人の新人が当選した。政治とカネの問題で自民党を離党した無所属・世耕弘成氏は「真摯に真面目に取り組んでいきたい」、社民党・新垣邦男氏は「今回は私1人だが、社民党の役割はしっかり持って、沖縄の県民の思いを国政に伝えていきたい」等と話した。政府はけさ臨時閣議を開き、石破内閣は総辞職した。午後は衆参両院の本会議で総理大臣指名選挙が行われる。衆議院で与党が過半数を割り込む中、決選投票を経て石破総理大臣が再び選出される見通しで、今夜、第2次石破内閣を発足させることにしている。このあと石破総理大臣は国民民主党の玉木代表と会談。いわゆる「年収103万円の壁」を見直すことなど国民民主党が掲げる政策の要望を受けた。続いて立憲民主党の野田代表と会談し、さらなる政治改革をはじめ、政策の実現に向けて協力を要請した。野田氏は“通常国会での政治資金規正法の改正では不十分であり、党から議員に支給される政策活動費の廃止や企業団体献金の禁止などを行う必要がある”と指摘した。そして年内に召集が見込まれる臨時国会で政治資金規正法を野党側とも合意したうえで再び改正するよう求めた。党首会談後に石破総理は「大事なのは、どうすれば国がきちんと平和で、国民生活が良くなっていくかだ」と述べた。