総理就任後初めて地元・鳥取を訪れた石破総理。総裁選で必勝祈願を行った神社を参拝したあと、支援者らに対して「少数だから、とにかく野党が言われることを最大限に取り入れていかないといけない」と話していた。少数与党として臨む臨時国会。午後には所信表明演説に対する各党の代表質問が行われ、論戦が始まった。衆院選の結果を受け、立憲民主党の質問時間は大幅に増加。審議の風景が様変わりする中、トップバッターの野田代表が切り出したのは政治改革、中でも企業団体献金の禁止。野田氏の質問中、手元の資料を確認したり、時には笑顔も見せていた石破総理。しかし答弁を一時ストップして憮然とした表情。自民党の派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法の抜本改革に向けて、年内にも実現をしなければいけないと迫る野田氏に対し「政治改革の議論に与党も野党もない」と述べ、与野党協議で落としどころを探ろうとする石破総理。JNNの最新の世論調査では、政治資金規正法の再改正を巡り、64%が「企業団体献金の禁止を法案に盛り込むべき」と答えている。年内に与野党幅広い合意を得た上で、国民が納得する政治改革案をとりまとめることができるのか。石破氏と野田氏、与野党第1党のリーダーシップが問われている。