国会ではいまだ新年度予算案の審議の行方は見通せない。今日の参院予算委員会は石破総理の謝罪から始まった。事の発端は一昨日。石破総理は官邸で昼食を共にした公明党の斉藤鉄夫代表に強力な物価高対策を打ち出すと告げた。今はまだ予算案を審議している段階。にもかかわらず成立した先の話をしたことに野党は反発している。与党側は明日、予算案を採決するよう提案している。ただ、野党側は今の状況では応じられないと主張していて採決は週明けに持ち越される可能性がある。商品券を配布した問題などで支持率が3割を切り苦しい立場の石破総理は“お願い”を繰り返した。もう1つ残された大きな課題が企業団体献金の扱い。現在、3つの案が示されている。献金できる額はこれまでどおりとする一方、年1000万円を超える寄付をした企業や団体は公開し透明性を高める案(自民党主張)。献金できる額はこれまでどおりだが、1つの政党への寄付は年2000万円までにするといった規制強化案(公明党と国民民主党の主張)。そして禁止する案(立憲民主党や日本維新の会などの主張)。ただし、業界団体などが作る政治団体からの献金は年6000万円を上限に認める。公明党が恐れるのは、結局何も決まらなかったという事態。一方、日本維新の会からは期限の延長論が飛び出した。