自身の無知を恥じたノンフィクション作家・澤地久枝さんは、戦争に正面から向き合い多くの本を書き記した。澤地さんが反戦を訴えるようになったのは自然な流れだった。しかし時代は徐々に変わっていく。憲法を変えろとの声が一方で出る中、戦争放棄などをうたった憲法9条を守るため、澤地さんは作家・大江健三郎らとともに「九条の会」を発足させた。安保関連法には、当時の安倍政権の姿勢に危機感を覚え国会前での反対集会を呼びかけた。澤地さんが戦争を語り続けるのには訳がある。母の弟であり、軍人だった叔父一家が敗戦直後に自決していたことがあとになって分かった。カメラの前ではこれまで語ったことのなかった悲劇について、澤地さんは語り始めた。澤地さんは「いま人生終わりかけて、これだけは書いておこうと思うことは叔父一家のこと」と述べた。
今、台湾有事などを念頭に沖縄では、自衛隊の増強が急速に進んでいる。沖縄で暮らしていたこともあるノンフィクション作家・澤地久枝さんは、この変化を特別な思いで見ている。澤地さんは「この前の戦争のときにはみんなひどい目に遭ってる。沖縄の島々は。またなんで同じように沖縄を見殺しにするようなことをするのか政治は。沖縄がやられるってことは、日本全体がやられるってこと。何にやられるかと言ったら“不法な政治”。不法な政治は人間の暮らしなんか考えていない。政治はどんなに簡単に自国の民を切り捨てるか、振り向きもしないことは経験上よくわかっている。いい戦争なんてない。明日という時代には、戦争という手段はもうやめると。どんなに遠回りになっても話し合いで片付けて生きていこうと。何も生まれない。殺しあっても」と語った。
今、台湾有事などを念頭に沖縄では、自衛隊の増強が急速に進んでいる。沖縄で暮らしていたこともあるノンフィクション作家・澤地久枝さんは、この変化を特別な思いで見ている。澤地さんは「この前の戦争のときにはみんなひどい目に遭ってる。沖縄の島々は。またなんで同じように沖縄を見殺しにするようなことをするのか政治は。沖縄がやられるってことは、日本全体がやられるってこと。何にやられるかと言ったら“不法な政治”。不法な政治は人間の暮らしなんか考えていない。政治はどんなに簡単に自国の民を切り捨てるか、振り向きもしないことは経験上よくわかっている。いい戦争なんてない。明日という時代には、戦争という手段はもうやめると。どんなに遠回りになっても話し合いで片付けて生きていこうと。何も生まれない。殺しあっても」と語った。