2024年問題として物流業界では人材不足が深刻化しているが、今、新たなドライバーの担い手として期待が集まっているのが、元自衛官。熊本市にある運送会社で、自在なハンドルさばきで荷積みを行っているのは、2年前まで自衛官として任務に当たっていた竹隈圭介さん56歳。自衛官は十分な体力が必要だとして、定年の時期が55歳以降と早くに設けられている。任務の一環で資材や人員の輸送を行うため、大型車両を運転していた竹隈さん。経験を生かせる再就職先として運送会社を選んだ。自衛隊では大型の運転免許などを持っている隊員がいるほか、定年を迎えてからも働ける期間が長いことから、竹隈さんが働く会社では、自衛隊からの再就職に期待を寄せている。
運送業界の自衛官に対する求人のニーズは高まっている。ことし4月から3か月での求人数はおよそ300人。前年の1.6倍に増えた。自衛隊などが7月に行った再就職説明会には、退職を予定しているおよそ120人の自衛官が参加した。バスやタクシーの会社も参加し、再就職を呼びかける。実際に運転も体験し、自衛隊と企業ではどのような点で勝手が違うのかを確かめる。3時間に及んだ説明会。参加した運送会社も手応えを感じることができたようで、運送会社・宮崎文生常務取締役は「ものすごく(自衛官の)反応はいい。“とりあえず乗りたい”という人がけっこういる。人手不足が少しでも解消できるようになればそれが一番」と述べた。
運送業界の自衛官に対する求人のニーズは高まっている。ことし4月から3か月での求人数はおよそ300人。前年の1.6倍に増えた。自衛隊などが7月に行った再就職説明会には、退職を予定しているおよそ120人の自衛官が参加した。バスやタクシーの会社も参加し、再就職を呼びかける。実際に運転も体験し、自衛隊と企業ではどのような点で勝手が違うのかを確かめる。3時間に及んだ説明会。参加した運送会社も手応えを感じることができたようで、運送会社・宮崎文生常務取締役は「ものすごく(自衛官の)反応はいい。“とりあえず乗りたい”という人がけっこういる。人手不足が少しでも解消できるようになればそれが一番」と述べた。