自衛隊の哨戒機が太平洋上で中国軍機に約45mまで接近されたことについて、林官房長官は中国側に再発防止を厳重に申し入れたと明らかにした。また、今後ともわが国周辺の警戒監視活動に万全を期すと強調した。海上自衛隊の哨戒機は7日と8日、太平洋を航行している中国海軍の空母を警戒監視していた際、空母から離陸した戦闘機に追従され、水平距離約45mまで接近されたり、前方を横切られるなどした。一方、中国共産党系のメディア「環球網」は日本側が「現場の写真を使ってあおりたてている」と評論し、「日本側が中国軍の艦載機を監視して追跡しているのに、空母『山東』の艦載機が異常接近したと逆にクレームを入れている」と主張している。また、「自衛隊機による中国機の監視・追跡は珍しくない」と強調した。この件について、中国人民解放軍は公式なコメントを出していない。