高校1年生の大道芸人ikatakoこと菅原澪さんは、東北各地でパフォーマンスをしている。6歳の頃に自閉症と診断された澪さんは、現在は気分の波を和らげる抗うつ剤を毎日飲んでいる。うつ病が発症したのは小学1年生の頃、教員に表情を誤解されたことがきっかけだった。その後不登校となり、当時は家族も自閉症やうつ病を理解できず、学校に行けないことを攻めてしまう。1人で過ごす時間が増えていった澪さんだが、お父さんがサーカスに連れて行ったことで生活が変わったという。それから毎日練習に励み、中学生になると芸名「ikatako」としてデビューした。現在は通信制の高校に通いながら、福祉施設など幅広い場所で毎月10回近く公演を行っている。パフォーマンスを通して人のためになれることがあると感じた澪さんは、同じような境遇の人たちが集まれる場所をと2年前にSNSで、みんなで雑談出来るフリースペースを作った。様々な悩みを持つ若者が参加し、思ったことを語り合える空間になっている。悩む人々の居場所が見つかることを願って、澪さん自身自閉症と向き合いながら挑戦を続ける。
