北海道では今月に入って観光地でもクマの目撃情報が相次いでいる。おととい午後1時ごろ、北海道・根室市で山菜採りのために林道を走行中の軽トラックがヒグマに襲われた。運転していた男性(50代)と同乗者(1人)にけがはなかった。クマの生態に詳しい石川県立大学・大井特任教授は映像を見て「こぐまを守るために攻撃的になったと考えられる」とコメントした。「道の駅 スワン44ねむろ」では風蓮湖に出没するクマが相当な頻度で出没している。3月~4月のヒグマの目撃は8件あり、去年の3件の倍以上で遊歩道は立入禁止になっている。北海道では4月・5月にクマの被害が集中するため「春のヒグマ注意特別期間」と定めて注意を呼び掛けている。北海道・名寄市では今月18日からヒグマが相次いで目撃され、19日午後に地元猟友会のハンターが体長約1.3mのクマ(オス)1頭を駆除した。暖冬で早めに冬眠から覚めた個体がいるのではないかと大井教授は話した。