地図や地形が好きな人に向けて街歩きの案内や通常の地図では注目されないようなスポットを特集した同人誌の販売などを行っている「地図ラーの会」の活動を取材。小川順一さんは2016年の地図好きの集まり「地図ラーの会」を設立。これまで副会長・田中幸穂さんと二人三脚で活動してきた。千葉県内各地を中心にした同人誌の制作と街歩きで地図ラーを増やすのが目的。今ではSNSで2700人以上とつながっている。会の活動が軌道に乗ってきた頃、新型コロナが猛威を振るい街の案内などの活動が制限されるようになった。小川さんは空いた時間を徹底的なリサーチと地図作りにつぎ込むようになる。大事にしたのは自分の視点。水路や大地など自分がそそられる地形をふんだんに入れ込む。2020年から4年間で20冊以上の同人誌を作った。今年、12万人以上が参加するイベントに出店。この日、売り上げたのは60冊。日常的にあまり接することのない人達との交流で地図ラーを増やすことができた。幅広い思考の地図ラーとのつながりも増えてきたという。小川さんは土地を知ることのメリットとして、知れば知るほど町を好きになり活性化につながること、防災・減災につながることなどをあげている。