ナミビアは1884年からドイツにより植民地統治され、1914年には南アフリカに占領されてアパルトヘイトの影響を被った。1960年からの武装闘争を経て1990年に南アフリカから独立した。ダイヤモンドやウランなど豊富な鉱物資源から発展を続けているが、世界銀行によると経済格差を表すジニ係数は南アフリカについで世界2位の規模であり、失業率も36.9%となっている。多数の部族が生活しているのも特徴だが、経済格差がそれぞれを分断し部族主義の台頭に繋がってしまっているなど課題が山積している。ナンディ=ンダイトワ大統領は鉱物資源中心の経済を農業中心の経済に切り替える方針だが、BBCによると農地の約70%を人口の1.8%にあたる白人が所有していて、経済格差の是正につながるかは疑問符がある。末延さんはアフリカの資源はロシアや中国が買収してしまうのが問題であり、白人と黒人の格差に加え黒人同士での格差も生まれてしまっているのは問題、農業を強化する事は資源に頼らないことにつながるのではないかと言及。吉永さんは政治の世界に4割の女性がいることは評価すべきだが、社会に存在する格差を是正することが重要ではないかと言及。