4月に導入されたライドシェアの運賃はタクシーと同水準で、事前に目的地までの金額が確定する。ライドシェアドライバー・中本隆太郎さんは、本業の隙間時間を有効活用したいと考えドライバーを始めた。規制緩和を望む声はドライバーだけでなく、運行するタクシー会社からも出ている。ライドシェアドライバーになるためにはタクシー会社にパートタイマーなどの形で雇用される必要があるが、業務委託も認められれば働き方の選択肢が広がり人が集まりやすくなるという。ライドシェアをめぐる規制緩和の一つが、タクシー事業者以外にも参入を認める全面解禁。参入を目指す企業からの期待も高まっている。ただ、タクシー会社のほか、鉄道、バス会社などで働く60万人が加盟する労働組合は全面解禁に反対している。交運労協の幹部は、全面解禁にとどまらずライドシェアそのものについても見直すべきと訴えた。