千葉県内で大量に繁殖し対策が課題になっている特定外来生物のキョン。県によると1980年代以前にあった観光施設から逃げ出したものが大量に繁殖したと見られて いて千葉県内での生息数は令和4年度の推計でおよそ7万1500頭に上り農作物を食い荒らす被害などが出ている。茨城県猟友会石岡支部の沖田知芳が茨城県石岡市の筑波山に設置していたカメラにおととし、オスのキョンが映り込んでいた。茨城県によると県内でキョンが初めて確認されたのは2017年。千葉県と隣接する神栖市の橋の上で車にひかれて死んでいるのが見つかった。その5年後、目撃されたのが先ほどの石岡市で目撃されたキョンだった。さらに去年9月には筑西市の堤防で住民が目撃。12月には下妻市の県道で車にひかれて死んでいるキョンが見つかっている。県によるとこれまでに確認されたキョンは合わせて4頭でいずれもオスだった。県はチラシを作成するなどしてキョンの情報提供を呼びかけている。さらに生息域を把握して対策を進めようと県内でキョンの写真や動画などを撮影し情報提供した場合には報奨金を出す制度を早ければ今月中にも始めることを決めた。