俳優の南雲麻衣さんはろう者だ。ドラマでは難しい役どころを演じた。南雲さんは「現場では特別扱いされていると感じなかった。」等とコメントした。南雲さんは3歳半の時に病気で聴力を失った。以来、わずかに聞こえる音だけを頼りに生活を続けてきた。しかし、学校では友達の輪に入れなかったという。大学生の時に転機が訪れた。手話で表情豊かに会話するろう者に出会い、手話を身に付けて演技の道を進む決意をした。舞台等で経験を積み、テレビドラマのオーディションに挑戦した。その結果、重要な役を任された。現場ではろう者と健常者が意見をぶつけ合える。南雲さんは「今後はもっと色々な事にチャレンジしてゆきたい。」等とコメントした。ろう者で俳優の田代英忠さんは草なぎさん演じる主人公の兄役を務めた。そして、耳が聞こえる息子の康生さんは主人公の幼少期を演じた。両親がろう者の為、田代さん家族の会話は全て手話だ。外での買い物等では康生さんが会話を繋いでいる。両親は耳が聞こえない為、康生さんが人とコミュニケーションをとれているか心配している。康生さんも両親の不安を感じ取っていたが、だからこそ出演を志願したのだという。康生さんは様々な人とコミュニケーションをとりながら演技を作っていった。耳の聞こえない親にがんの告知を通訳するシーンにこだわった。康生さんは「演じる事が楽しかった。またやってみたい。」等とコメントした。田代英忠さんは「息子がここまで出来ていると思わなかった。」等とコメントした。