「荒川放水路」は荒川の下流部にあたる埼玉県南部や東京23区東部を通って東京湾に注ぐ人工の川で、全長約22キロ、川幅は約500メートルに及ぶ。東京の下町を中心に大きな被害が出た明治43年の大洪水をきっかけにつくられた。きょうは放水路に水が通されて100年になるのに合わせて、起点となる東京・北区で記念のイベントが開かれた。荒川は北区の岩淵水門から下流の隅田川と放水路に分かれて流れていて、会場では水門を開け閉めして水量を調整する操作室の見学会も行われた。参加した人たちは、門の扉を開閉する「巻上機」が回転する様子などを見学した。