秋の彼岸を前に浪江町では菊の出荷が最盛期を迎えている。浪江町幾世橋にあるNPO法人は、もともと介護施設などを運営していたが、東日本大震災と原発事故で町の全域に避難指示が出された影響で施設を運営できなくなり、平成26年から観賞用の花を栽培することになった。4年前からはスプレーマムと呼ばれる品種の菊を、盆と彼岸用などに栽培していて、先週からは秋の彼岸用の菊の収穫が始まった。農業用ハウスには約1万2000本の菊が咲いていて、職員がハサミを使って1本1本丁寧に切り取っていた。そして3本を1束にして出荷用の花束にまとめていた。今年は猛暑の影響で開花が遅れ、彼岸の時期にかろうじて間にあったという。また、肥料代などが高騰する一方、物価上昇の影響で花の買い控えも起き、市場での価格が下がっている。菊の出荷は今週いっぱい行われ、県内の直売所などで販売される。
