一足早く梅雨入りしている沖縄県・那覇市。先週金曜日、6月としては観測史上1位となる1時間に94.5ミリの雨量を計測。豊見城市付近などでは一時「記録的短時間大雨情報」が発表。バイクが進まず立ち往生する様子もあった。そもそもなぜ梅雨入りが遅れているのか。平年では高気圧が南から梅雨前線を押し上げ北上していくが、今年は高気圧の北への押し上げが弱く、梅雨前線が本州に近づけないため、現在も沖縄付近に停滞しているのだという。この梅雨入りの遅れの影響で問題となっているのが水不足だ。栃木県・日光市にある日本三名瀑のひとつ「華厳滝」は水の勢いがなくなっている。新潟県の米農家も水がなくなり困っていた。さらに今月に入ってからもほとんど雨が降らず、水不足の影響で田植えの準備ができないという。そして懸念されるのが米不足による米の値上がり。去年襲った記録的な猛暑などにより米の収穫量が各地で減少し、米不足に。さらに今回の水不足による影響も心配されている。一方でこれからの梅雨シーズン、注意が必要なのが梅雨型熱中症。梅雨入り前の埼玉の病院ではすでに10代の学生が梅雨型熱中症で救急搬送されてきた。汗をかかず気付かない間に症状が出てしまうのが特徴。学生はその後点滴などの治療を受け自宅へ帰ったという。湿度の高まりによって誰もがなる可能性のある梅雨型熱中症。その予防法について藤永医師は「汗をかくことも大事。汗は体の温度を下げるのにすごく有効なので、軽い運動が良い。運動じゃない場合はお風呂。」と話す。