こんにゃくを使った寿司ネタを作った三重・菰野町の水産加工会社を訪ねた。まずこんにゃく芋をスライスして荒粉にし、更に不純物を取り除いて精粉という粉末にする。そこに水と色みを加えて、魚に応じて風味付け・味付けが行われる。野菜の旨味を取り出した特別な植物油と混ぜ合わせ、ねぎとろの状態から魚の切り身のような状態に整形・加工していく。こんにゃくを固める時に一般的には灰汁を使うが、代わりにでんぷんを使うと食感が魚のようになるという。開発したのは水産加工品を作っている会社だが、近年の水産資源を守る活動からもともと使っていた魚が資源保護のために禁漁になったため主力商品が作れなくなった。そこで色々な料理で使われているこんにゃくを使った次世代シーフードがおもしろいのではと取り組みを開始したという。開発には2年かかったそう。