日産元会長カルロス・ゴーン被告の国外逃亡計画が動き始める。元特殊部隊の男と話し合いプライベートジェット機を使うことに決まった。乗り入れ申請が許可されれば好きな時間に好きな場所まで飛ぶことができる。元特殊部隊の男の息子が日本に来て、逃亡資金を息子が経営する会社に振り込むことを話し合った。もう1人仲間の元軍人の男が日本にやってきた。男は関西国際空港のプライベートジェット専用ラウンジに目を付けた。当時大型荷物の保安検査は機長の判断に任せられていたという。男たちは音響機材を入れる大型の箱を入手。逃亡の前日、元特殊部隊の男の息子が来日し六本木のホテルに入った。ゴーンも六本木のホテルを訪れた。
12月29日、逃亡当日。ドバイからのプライベートジェットが関西国際空港に到着。元特殊部隊の男と元軍人は東京へ向かった。ゴーンはホテルで着替え、品川駅へ。新幹線の自由席で新大阪駅に到着しタクシーで大阪のホテルに向かい、箱に身を隠した。保安検査場を通過し関西国際空港を離陸。トルコ・イスタンブールを経由しレバノンへ。レバノンで逃亡理由を語った。