故・渥美清が全国を旅する自由気ままな主人公・車寅次郎演じた国民的映画「男はつらいよ」シリーズ。その第1作が劇場公開されたのは1969年8月27日、それを記念して寅さんのふるさとである東京・葛飾区の映画館で「55周年記念ファン大感謝祭」が行われた。渥美清とコンビを組んだ山田洋次監督は公開当時を「55年前この作品はこんなにヒットするなんて全然思っていないし、どっちかと言えばあまり会社が乗らなかった企画。話が平凡でしょ、変な男が美女にフラれてしょんぼりしちゃって。プロデューサーに呼ばれて『客が笑ってるよ、あの映画観て』って。映画館の扉を開けて入ったらどっと笑い声が(聞こえた)。びっくりしてね、『あっ笑ってる』って」と振り返る。シリーズ50作品で約8000万人を動員。ちなみにファン投票第1位はシリーズ第17作「男はつらいよ寅次郎夕焼け小焼け」だった。