23年前の10月15日、北朝鮮の拉致被害者5人が帰国を果たした。その中の1人、蓮池薫さんが帰国から23年になるのを前にNHKのインタビューに応じた。蓮池薫さんは、「親子の再会がなされないまま過ぎてしまうのではないかという恐怖ですよね」と話し強い危機感をあらわにした。北朝鮮の拉致被害者で今も安否がわかっていないのは政府が認定しているだけでも12人。被害者家族の高齢化が進行しており、横田めぐみさんの父親横田滋さんは5年前に再会を果たせないまま亡くなった。12人の被害者の親で健在なのは横田めぐみさんの母親である早紀江さん1人となっている。北朝鮮が解決済みと主張する拉致問題について蓮池さんは日本政府の具体的な取り組みと世論の後押しを求めている。蓮池薫さんは、「北朝鮮は風化して静かになるのを待っている、ここにすべてを懸けるぐらいの思いで政府にはやってほしい」と話した。