現職の小池陣営は独自の動きをみせていた。選挙戦前半、3人が街頭演説を行った日を確認すると、石丸氏と蓮舫氏は毎日演説を行っていたが小池氏は土日の2日間だけだった。そんな中、AIで作ったアバターの動画を20本以上公開した。AIを使って訴えたのは現職にとっての最大の強みであるこれまでの実績。自民党と一体だという批判をかわす戦略もみえてきた。自民党は政治資金問題で逆風がふく中、党が表に出ない形での支援を呼びかけていた。衆議院の補欠選挙などで敗北が続き自民党にとって流れを変えたい思惑があった。小池氏は自民党とのつながりについて、保守の方々の声に応えて都政を進めていきたいと話した。一方で自民党が持つ組織票を可能なかぎり取り込もうとする動きもあった。小池氏は都内のホテルで非公開で行われた集会に出席。業界団体や自治体のトップたちが自民党東京都連の呼びかけで集まった。