去年12月、テレビ信州に伊那小学校3年春組から手紙が届いた。クラスで3年間育てたポニー「クリスター」とのお別れが近づいているということで取材に向かった。3年春組とクリスターとの出会いは1年生の時。子どもたちが飼いたいと希望し3年間一緒に過ごしてきたが、4年生でクラス替えがあり、クリスターは牧場に戻ることに。クリスターの世話は当番を決めるのではなくひとりひとりが自主的に世話するのがルール。餌代などを賄うためにアルミ缶を集めており、クリスターの家や修繕もクラスの手づくり。クリスターのオリジナルソングを歌いながら散歩するのが子どもたちとクリスターの日課だった。3年春組の担任は「ペーパーテストなどで測れないような部分の生きる力、考える力、心の面、すごくたくさんのものを育ててくれている」と語る。一番力を入れたのはクリスターのPR作戦。牧場へ帰るクリスターだが、高齢のため人を乗せることもできず、今後誰とも触れ合えずさみしい思いをするのではという心配から、子どもたちが紹介動画を作るなどして牧場へ来てもらうためのPRを考えた。テレビ局への手紙もPR活動の一環だった。お別れの日、子どもたちは感謝とこれからの幸せを願い絵や手紙に思いを込めた。ポニー牧場に設けられたクリスターの新しい家も見学。
住所: 長野県茅野市豊平字東嶽4734 三井の森内
URL: http://www.tpb.jp/
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