藤井聡太七冠に永瀬拓矢九段が挑戦する王将戦七番勝負。藤井七冠の3勝1敗で迎えた第5局は、昨日から埼玉県深谷市で行われている。永瀬九段の先手で始まった本局は藤井七冠の定跡外しで序盤から驚きの展開になった。藤井七冠はこれまで後手番の2手目では飛車先の歩を突く一手を指し続けていた。しかし今回は、プロ入り以来初めて2手目で角道を開ける一手を指した。意表を突く、この一手に攻めの糸口をつかみたい永瀬九段は持ち時間を使って慎重に考える展開が続く。藤井王将のタイトル防衛がかかる第5局は、互角のまま1日目を終え今日午後に勝敗が決まる見通し。