東北大学が行ったシミュレーションでは、2023年には、日本国民の約1.5%が佐藤姓だが、結婚などで毎年0.83%ずつ増えると試算すると、2446年には50%が、2531年には100%が、佐藤姓になるとされている。日本の名字は、13万種類ある。最も多いのは、約183万人の佐藤姓だ。約70人に1人が佐藤姓で、東日本中心に多い。ベトナムでは、「グエン」という名字が最も多く、約38%を占める。平安時代に、佐野で活躍した藤原秀郷の子孫が「佐藤」を名乗り始めたのが姓の始まりとされている。栃木県佐野市では、佐藤の会が結成され、グッズや特典が設けられている。佐藤姓が多くて困ったこととして、自分ではないのに反応してしまうことや、簡単なアカウント名が獲得できないことなどが挙げられた。日本は、世界で唯一夫婦同姓が原則となっているが、女性が改姓する場合が95%となっている。選択的夫婦別姓など、名字について、考えるきっかけになってほしいと、今回のシミュレーションが行われたという。ホランは、女性も、自分の名前にアイデンティティがあり、それを簡単に変えられているとは思わないでもらいたいなどと話した。井上は、こうしたシミュレーションとは別に、制度を変える議論もしていくべきだなどと話した。