高齢者で転倒などで亡くなった人は年間1万人を超えている。それを防ぐために介護施設が力を入れているのが歩行訓練。最新技術を使った取り組みを取材した。都内のデイサービス施設には、毎日およそ30人の高齢者が歩行訓練で訪れる。効率的な訓練を行うために導入したのが、訓練の結果をその場で見える化してくれるアプリ。利用者が5メートルほど歩く姿をタブレットで撮影するだけで、数多くの高齢者の歩行データを学習したAIが体の骨格を分析。歩く速度やリズム、ふらつきなど合計20点満点で評価する。月に1回、施設に通う男性は、転倒でけがをしたことをきっかけに訓練を始めたが、回復具合を確認するのが楽しみだという。
一方、歩行訓練にロボットを使うことで、働く職員の負担を減らそうという取り組みもある。神奈川県藤沢市にある介護施設では、歩行訓練は職員が体を支えながら行うため体力的な負担が課題だった。そこで導入したのが、トレーニングロボット。訓練する人の名前を選択すると、利用者に合わせて自動でハンドルの高さを調節。職員が後ろから軽く支えるだけで訓練ができる。さらにロボットのタイヤ付近にモーターが入っていて、逆方向に負荷がかかっているため、利用者はより効率的に足腰を鍛えることができる。
一方、歩行訓練にロボットを使うことで、働く職員の負担を減らそうという取り組みもある。神奈川県藤沢市にある介護施設では、歩行訓練は職員が体を支えながら行うため体力的な負担が課題だった。そこで導入したのが、トレーニングロボット。訓練する人の名前を選択すると、利用者に合わせて自動でハンドルの高さを調節。職員が後ろから軽く支えるだけで訓練ができる。さらにロボットのタイヤ付近にモーターが入っていて、逆方向に負荷がかかっているため、利用者はより効率的に足腰を鍛えることができる。