大河ドラマ 光る君への現場に潜入した。現場で俳優のセリフを収録するのが音声担当の仕事。1つ1つのセリフを取るために使っているのがブームマイクと呼ばれるもので、先端に高性能マイクが取り付けられている。向けた方向30度の範囲にある音をしっかりと捉えることができる。しかしポイントがずれると音をしっかり取ることができない。ちょっとしたミスで演技が台無しになってしまう。音声担当20年以上の藤田晋一郎さんはさまざまなテクニックを駆使しマイクを操っている。もっとも頭を悩ませているのがマイクをどこから出すかということ。マイクの影が画面に映らないポジションを探さないといけない。ブームマイクはカーボン製で重さは1.7kg。長さは最大4m伸ばすことができる。ドラマの音声、さらなるこだわりはノイズを取ること。和田厚さんは音声をデジタルデータにして音を整えている。1話あたり4日ほどかけて音声を調整するという。処理する前と後の音声を比較した。