急ピッチで進む、備蓄米の随意契約。しかし江藤前大臣のときに入札で決まった備蓄米も、出回り始めている。参院農水委で、立憲民主党の徳永エリ参院議員は「あと1~2週間待てば、価格が下がった。2000円や1800円にする必要はなかったんじゃないか」などと発言した。しかし小泉進次郎農水大臣は「むしろ4回目の一般競争入札をやるより、早く店頭に並べていけるのは間違いない」などと述べた。一般競争入札の備蓄米が売れ残るなどの不公平感を懸念する質問に対して、小泉大臣は「仮に返還したいということがあれば、対応して有効活用する」などと考えを示した。備蓄米を巡っては、輸送の課題も。埼玉県行田市にある運送会社は、普段からコメの配送を行っている。すでに随意契約を結んだ大手小売業者に備蓄米を届ける予定が、ぎっしり入っていた。運送会社の代表は「時間内にクリアしようとすると、どこかでパンクするんじゃないか」と心配していた。明日受付が再開される2021年産の古古古米は精米能力があるコメ店と中小のスーパーに割り当てられ、大手小売は対象外。農水省は、一般の消費者に8月までに販売することを求めている。