東京2025世界陸上が9月開幕。東京世界陸上マスコット「りくワン」を紹介。男子100mで日本人初の9秒台スプリンターである桐生祥秀選手が、復活を期す今シーズンへの思いに迫った。伝説の剣豪・塚原卜伝や千葉周作も崇めた神様に今年1月、亀戸香取神社で誓いを立てた。桐生は「自己ベスト9秒98を更新するのが一番の目標でもいいってくらい、そこに懸けていきたい」などとコメントした。2017年、当時21歳で9秒台をマークした。今年1月、表参道で9秒95の日本記録を持つ山縣亮太と食事をした。日本短距離界を牽引してきた2人はここ数年、けがに苦しんできた。山縣と語り合い、「もう一度9秒台へ」という思いはより強くなった。冬季練習のテーマは体作りのための地道なフィジカルトレーニング。2021年以降、アキレス腱のケガが原因で満足にできていなかった。去年のパリ五輪4×100mリレーで感じた確かな手応えが、復活を誓う心の支えになっている。今年はシーズン序盤で去年のタイムを上回る10秒15をマーク。