岸田首相はモニターを対応したり検討中の経済対策を巡り、減税の可能性を繰り返し強調し「その方が国民に伝わりやすい」と話している。資料に目を落としながら発言する姿は迫力不足で「何をしたいのかわからない総理」との指摘はおさまっていなかった。来年9月の自民党総裁選での再選に向けいつ解散総選挙に踏み切るかが焦点となっている。岸田首相は今年6月には「解散カード」をちらつかせる事で終盤国会を乗り切った。与党内では「解散権を何度も振りかざしても結局決断出来なければ逆に求心力を失い死に体になる」との指摘が出ている。総理自身は年内の解散を模索するが、補欠選挙や臨時国会での審議というハードルを待ち構え先行きは不透明だという。