九州大学法科大学院は2017年に当時の箱崎キャンパスから、現在の福岡市中央区六本松にある複合ビルの中に移転していて、ことし4月の時点で106人が学んでいる。この法科大学院について九州大学は2027年4月に福岡市西区にある伊都キャンパスに移転することを発表した。今の場所は裁判所や検察庁それに弁護士会館が近くにあり実践的な教育を受けられる一方、法学部のある伊都キャンパスとの間の教員の移動に1時間程度かかるなど、物理的な距離が課題になっていたことから移転を決めたという。また法科大学院には教員の研究室がなく、学生が授業時間以外に対面で気軽に質問できない環境だったことなどから、教員の指導をすぐに受けられる伊都キャンパスに移転するほうが学生にもメリットが大きく、司法試験の合格率上昇にもつながると判断したという。